25年以上前の話になりますが、ドイツ古都連盟が創設されました折に、その目的の一つとして、豊かな歴史的遺産を有するドイツの都市を主要な外国市場に紹介し、これら13都市への訪問および体験活動を活性化することが挙げられました。日本も当初よりその対象に入っていました
1000年余りの古い歴史を追想できる文化国家。そして伝統の基盤と時代を超越し有効な価値への敬意を払いつつ、主導的な工業国に発展した国。技術革新と傑出した技術力により、人間のコミュニケーションに大切なサインである最も重要な"言語"を創生し、描写し、音楽や舞踊をこの"世界的言語"に延長上の表現形式としてとらえることを地球上の多くの人々に可能にした国。すなわち、娯楽用電子機器という意味ですが、日本企業といえば即座にこれらの技術やコニュニケーションを意味しております。
そういう訳ですので今回、日本の舞踊ブループ菊の会をドイツ統一後にドイツ古都連盟のメンバーに参入したエアフルト市にお迎えすることは、ドイツ古都連盟にとりまして大きな喜びで御座います。これでエモーショナルな音や映像の言語での素晴らしい文化交流が行われます。ここでは翻訳は不必要です。今回歴史的、文化的に重要なエアフルト市で上演された音楽と舞踊は、日本文化への深く親密な洞察を可能にしてくれました。エアフルト市はかつてマルティン・ルターが住み、修道院にこもって思索をめぐらし深め、最終的には文化史上、傑出した人物となりました。また、ここではヨハン・セバスティアン・バッハも仕事に勤しみました。その作品は音楽史上、非常に貴重なものとされています。
ヨハン・セバスティアン・バッハが生きていればきっと、この新しいエアフルト劇場の来賓席に座り、菊の会のみなさまに心からの拍手でお迎えしたことでしょう。ただし、今は天国の仕切り桟敷からですが、そのバッハの名におきましても、私どもは日本からの芸術家の皆様を心から歓迎し、エアフルト市での公演に対し心からの感謝をお伝えしたいと思います。