阿国かぶき

1994年初演

特別出演/若柳 雅彦  出演/尾上菊乃里こと畑道代ほか舞踊集団菊の会 作・演出/三隅治雄  構成・振付/畑 道代  演出補/児玉 信 作曲/田中利光  美術・衣裳/三隅雄亮  照明/照井芳男

某年、舞踊集団菊の会は、かぶき踊を創めた、出雲の阿国の舞台化に取り組んでた。
振付けに悩む畑道代は、生歿年すらわからぬ彼女の生涯を幻想するうち、
阿国の想いびとかと伝える名古屋山三に導かれて、十七世紀初頭の京の町にまぎれ込む。

当時、巷では、戦国の騒乱も鎮まり、おのが身を夢の憂き世の露と嘆じていた民衆も、
平和の兆に胸ふくらませ、舶来の南蛮風俗や新しい歌舞に熱狂した。


ときに登場したのが阿国とその一座。

はじめは鄙びたヤヤコ踊を看板にしながら、
新奇異風を誇示するかぶき者の風俗を取り込んだかぶき踊の創造に身を削る。

作品紹介

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